ネコは肉食動物です!
なので、野菜は基本的に食べられません。
しかし、人間が猫に野菜を与えてしまうことで
愛猫を危険に晒してしまうことも。
野菜がダメなのは知ってるよ~
さらに、人間が食べられないものは猫も食べられません。
豚の生肉や自生している生キノコなど
人間が食べたらいけないものは猫も食べてはいけません。
当たり前体操やってもいい?
そして注意しなければいけないのが、
「人間が食べるもの」でも
「猫は食べられないものも多い」
ということ。
「つい、うっかり」あげてしまった食べ物で愛猫が瀕死に!
今回はそんな残念な事故を防ぐための情報共有です。
SNSなどの発信で発見した猫にあげてはいけない、
24種類の食べ物を調べてまとめました。
中には命に関わる食べ物もあるので注意が必要です。
猫に与えてはいけない食べ物
1.青魚
アジ、サバ、イワシなどの青魚はNG。
全くダメではないですが青魚を多く食べさせると、皮下脂肪が炎症を起こしてしまいお腹に
「イエローファット」というしこりができてしまいます。
本来白いはずの脂肪が黄色くなるのでこう呼ばれますが、歩き方がお腹に振動を与えないような歩き方になるので相当痛みがあるものと考えられます。
マグロやカツオといった魚でも与えすぎると発症する可能性があるので注意ね
2.アボカド
アボカドは中毒症状を起こすのでNG。
アボカドに含まれる「ペルシン」という物質が痙攣や呼吸困難の症状を引き起こします。
舐める位なら大丈夫ですが、果肉を食べてしまうと嘔吐や下痢といった症状から出ますので、もし食べてしまった場合はすぐに病院へ。
そして注意したいのが種。
おもちゃとして与えていた所誤飲してしまった事例も。
種が胃を通過したら手術が必要だ
3.アルコール
日本酒、ビールなどアルコール全てNG。
例え少量、舐める程度であってもダメです。
呼吸障害や意識障害、嘔吐など危篤な状態になる可能性が高いです。
少量でもダメな理由はアルコールを分解する酵素が無いから。
一度摂取してしまえば長い時間体内に残り、害を与え続けます。
「またたび酒」の名前に踊らされて飲ませないように注意です。
通説では体重1kgあたり
アルコール5.6mlが致死量です。
4.アワビ
「アワビを食べると猫の耳が落ちる」というのは迷信でも何でもありません。
本当に毒なんです!
アワビには「フェオフォーバイド」という、皮膚炎を起こす物質が含まれています。
過酸化された脂質が炎症を起こすという仕組みです。
サザエにもこの物質は含まれているのでNGです。
耳で炎症が起きてしまうと皮膚が薄いためこの反応が強く出て重症化。壊死したり自分で掻き毟ってしまいます。
最悪、耳を落としてしまうケースも。
5.イカ
スルメなどの加工品も含みイカはNG。
イカにはビタミンB1を壊す酵素「チアミナーゼ」があり、ビタミンB1欠乏症や胃腸を圧迫する危険性があります。
加熱でこの酵素は壊れますが、止めておきましょう。
ビタミンB1が不足すると真っ直ぐ歩くことができなくなります。
さらに、スルメを与えてしまうと胃の中で水分を吸収して膨らみ、腸も食道も通ることができずに詰ってしまいます。
塩分から見てもスルメは絶対ダメね!
6.貝の刺身
ホタテ、つぶ貝など貝全般、生はNG。
時期によって有毒なものもあるので、生で与えるのは避けるべきです。
また、先のアワビのように皮膚炎を起こす貝もありますので出来れば全般的に避けたほうが良いでしょう。
猫用の貝柱があるから良いかと思ってた…
7.かつお節
大量にかつお節をあげるのはNG。
「猫にかつお節」という諺は誤解されてる方も多く、別に「大好物」といった意味ではないのですよ。
実は「油断してはいけない」という意味で使うのです。
大量に与えてしまうとミネラル過多になり、尿路結石の原因に。
キャットフードで栄養が取れているのに、それ以上にあげると消化、分解が追いつきませんね。
猫はかつお節好きだから注意ね。
8.カフェイン
コーヒーなどのカフェインはNG。
コーヒーやお茶に含まれるカフェインは
下痢、嘔吐、失禁などの症状を引き起こします。
多量に摂取することで痙攣や呼吸困難、最悪の場合命を落とします。
通説では体重1kgあたりコーヒー150mlが致死量です。
9.キシリトール
ガムなどのキシリトールはNG。
ガムや歯磨き粉などに含まれるキシリトールはインスリンが過剰に分泌され、低血糖を引き起こします。
症状として、嘔吐から始まり、死に至るケースもあります。
道端で吐き捨てられたガム、落としてしまった歯磨き粉など誤飲の可能性も多く油断できませんね。
うかつにボトルガムも置けないね~
10.牛乳
誤解が多いけど、牛乳はNG。
アニメなどで拾った子猫にミルクを…なんて心温まるシーンは多く見られますが、ダメです。
猫の母乳とは違い、牛乳には乳糖が多く含まれるので消化し切れず下痢を引き起こしてしまいます。
また、アレルギー反応の可能性も考えられますので注意です。
猫ミルクを与える場合は猫用のミルクね。
11.薬(人間用)
ヒト用の薬はNGです。
人間用の薬は当然人間の大きさを基準にして作られています。
猫に対して使用すれば過剰摂取になってしまうのは当然ですね。
薬によって作用は異なりますが、場合によっては死亡してしまう可能性もありますので絶対に使用してはいけません。
薬用のシートをおもちゃにする猫もいると聞きますので、僅かでも薬がついたものは蓋のついたゴミ箱へ捨てましょう。
落としてしまった薬の誤飲にも注意ね。
12.甲殻類
猫ってカニに凄い興味を示しますがダメです。
エビやカニなどの甲殻類は殻で口内や食道を傷つけてしまったり、消化不良の可能性があります。
また、先のイカと同じように生で摂取した場合、「チアミナーゼ」ビタミンB1を壊してしまいます。
おやつ用のカニカマで我慢してね~
13.香辛料
香辛料は全般NG。
コショウやトウガラシ、シナモンなどの香辛料は胃を刺激し、下痢の原因になります。
また、肝臓や腎臓にも悪影響があるため、使用しない様にしましょう。
そもそもにおいが強いので猫は食べようとしませんが、何かの拍子でエサに混入しないように注意してください。
14.食塩
食塩はNG。
普通にエサを食べていれば塩分不足になることは無いです。
大量に摂取すると急性食塩中毒になります。
症状としては嘔吐、下痢、ふらつきなどが見られます。
むしろ猫は水を飲ませて取りすぎた塩分を排出させなくてはいけないので、わざわざ塩をあげてはいけません。
塩をこぼしてしまった時の誤飲にも注意です。
15.タコ
イカ同様、タコもNG。
ビタミンB1欠乏症の原因になります。
魚介類は「チアミナーゼ」を含んだものが多いですね。
お刺身のタコは食べさせないで下さいね。
まさに耳タコだな!
16.チョコレート
有名ですがチョコレートもNG。
カカオに含まれている「テオブロミン」という、
有害物質によって最悪死亡してしまう可能性も。
食べてから1時間後には興奮状態となり、下痢や嘔吐、ふらつき、失禁、そして痙攣を引き起こします。
猫が自分から食べることは無いでしょうが、誤飲には注意です。
未だにお年寄りがチョコレートを食べさせようとするのは何なのでしょうかね?2年前私、見ましたよ。
通説では体重1kgあたりダークチョコレート5gが致死量です。
17.ナッツ類
ピーナッツ、アーモンドなどナッツ類はNG。
ピーナッツ、アーモンド、ピスタチオ、クルミなどのナッツ類は脂質が多く、下痢や嘔吐、肥満の原因に。
特別危険な成分は見当たりませんが、食べ過ぎには注意です。
また、殻を誤飲してしまうことで腸閉塞や食道を傷つける原因になります。
おやつは猫用をあげようね~
18.生卵
生卵の白身はNG。
白身にビオチンを壊してしまう成分「アビジン」があるので、大量に摂取することで結膜炎などの症状になる可能性があります。
熱を通せば与えても大丈夫ですが、猫は咀嚼をほとんどしないので細かく刻むなどの工夫が必要です。
栄養価も高く優秀な食材ですが、あげるなら肥満の観点から1日に1個までにしておきましょう。
卵はアレルギーにも注意です。
19.煮干し
にぼしを大量にあげるのはNG。
かつお節同様、塩分・ミネラル分が大変多く、大量摂取で尿路結石や腎不全の原因になります。
さらに青魚ですからさらに「イエローファット」にも注意です。
少しだけなら大丈夫。
20.ネギ類
玉ねぎやニラ等のネギ類はNG。
玉ねぎ、長ネギ、ニラ、にんにくなどのネギ類にはヘモグロビンを破壊してしまう「アリルプロピルジスフィド」が含まれているので、貧血や黄疸の原因に。
さらに重篤になると腎臓を破壊してしまい、急性腎不全になり、最悪の場合死亡してしまいます。
昔から動物にネギを与えるのはNGとされていますが、本当に危険なので少量でも与えないで下さい。
熱を通してもダメですよ!
21.ブドウ・レーズン
ぶどうやレーズン等はNG。
割と最近アメリカの研究で発見され、詳しい原因は解明されていないものの、食べた後に嘔吐、下痢、腎不全などの症状が出るとされています。
急性腎不全の場合はネギ同様、死亡してしまう可能性もありますので与えないようにしましょう。
まだ解明されていない危険性も?
22.ほうれん草
ほうれん草は野菜の中でもNG。
ほうれん草にはシュウ酸がかなり含まれているため、尿路結石のリスクが高まります。
特に生で与えてしまうとそのリスクは爆上がりです。
ただでさえ水を飲ませないと尿路結石ができてしまうのに。
中には「茹でたほうれん草は与えても大丈夫」といった情報もありますが、やめておきましょう。
なぜ愛猫にリスクを負わせるのでしょうか?
普通のエサで充分だ!
23.骨付き肉
肉、魚の骨付きはNG。
猫は丸呑みすることが多いので、骨がのどや食道に刺さってしまったり、気道を塞いでしまったりして危険です。
骨は取り外しましょう。
特に鶏肉の骨は縦に裂けるので絶対に与えてはいけません。
骨が内臓に刺さると手術が必要ですぞ!
24.レバー
レバーを大量にあげるのはNG。
大量に摂取してしまうとビタミンA過剰症に。
骨密度が下がり、骨粗しょう症の可能性が指摘されています。
さらに、下痢や嘔吐も引き起こします。
ただ、鉄分などの栄養価も高い食材ですので、全く食べさせてはいけない訳ではありません。
本来であれば猫用のエサで充分ですが与える時は細かく切るかスプーンなどで押しつぶして
味付けしていない過熱した牛レバーを1,2切れにしましょう。
レバニラはあげちゃダメよ!
結論まとめ:猫のエサなら間違いない!
今回のお話は以上になります。
NG食品には意外と魚介類も多く、驚かれたのでは?
猫をこれから飼う方、既に飼っている方は参考にして下さい。
また、今回取り扱っている食べ物だけが危険という訳ではありません。
初めてあげる食べ物は必ず調べるようにして下さい。
猫にあげるのは猫用のエサと決めておけば間違いは起きません。