桃泉の備忘録

日々巻き起こる出来事や知っていて良かったと思ったことをまとめた雑記ブログです♪「知らずに損をした…」という残念な思いを糧に、皆様に共有します!!

なぜスロット5号機のAT・ART機は設定1ばかりなのか?【元設定師の考察】

設定1のスロットAT機

ベタピンじゃねーか!

パチンコ店ではこういったクレームが日常茶飯事です。
年々設定状況も厳しくなってきているパチンコ業界ですが、やはり打ち手の立場で考えると高設定のスロットを打ちたいものですよね。
それも夢のある、AT・ART機で。

最近は夢が見られなくなりましたな~

こんにちは、桃泉です。
今回は実際にお店で設定を考えていた経験をもとに、なぜスロット5号機のAT・ART機は設定1ばかりなのか?を考察していきます。

結論から言えば、フリーズや特化ゾーンの存在が大きな要因です。
(もちろん客数が減ったというのも大きいのですが……)

お店の観点から考えると設定が使えない理由は様々ありますので、深掘りして共有しますね。
また、今後6号機の設定状況も少し考察を加えます。
立ち回りのご参考や、業界の研究に一つの考え方としてお役立て下さい♪

(※最終更新2021/04/09)

5号機のAT・ART機が設定1ばかりになった理由

設定1だと諦めている女性

誤解されがちなので予め言っておきますが、設定1は昔から多く使われていましたよ。
何ならイベントを謳っている時でもごく当然のように使っていました。

ただし、その分高設定もちゃんと使っていました。(知る限りでは)
少なくとも今のように「高設定らしき台が数えるほどしかない」といった状況ではありませんでしたね。

5号機に替わってもしばらく高設定は投入されましたが、ある時期以降極端に高設定が減りました。

4号機の頃はお客さんも多かったもんね……

 

「設定不問の爆発力」が一番の原因!

とにかくこれ。設定不問の爆発力!
聞こえは素晴らしいですけどね。
まぁ、設定を使いたいのに使えない原因の大半は間違いなくこれでしょう。

この言葉が一番しっくりくるのは初代『北斗の拳』でしょうか。
当たりさえすれば設定関係なく平等に爆裂要素があるや~つですね。
設定関係なく出てしまいますから、低設定で5000枚を超えて出た時は「誤爆」なんて言われました。

とにかく「昇天」させる台でしたなw

当時は高設定もしっかり使い、お客さんにもそれが浸透していましたから、誤爆だとしても「高設定だ!」と錯覚させることができました。
だから低設定でもしっかり稼働したのです。

ただし、稼働が安定していないとお店にとっては非常に都合が悪くなるのです。
他のお客さんに伝わらなければ「出し損」ですからねw
まずこれが最初の理由です。

5号機のいつ頃から設定1が多くなった?

5号機もフリーズが出始めのころは可愛いものでしたよ。
大体1000枚くらいの出玉が約束される程度でしたからw
しかし、どんどんエスカレートして「特化ゾーン」なる爆発トリガーが付いたと思ったら「アクセルAT純増3枚!!」ですからね。

いつ頃から5号機はおかしくなったの?

5号機の出始めはAタイプばかりで出玉も落ち着いていました。
やがて5号機の火付け役となる『リングにかけろ1 』や『バイオハザード』『キン肉マン』などの登場で朝から粘ってギリギリ万枚到達くらいの出玉になりました。
5号機も初期は本当に設定に忠実でした。

やがてA+ARTの完成系『交響詩篇エウレカセブン』『新鬼武者』あたりからART1ゲーム1.5枚の純増となり、設定5,6ならお昼くらいの稼働で万枚も射程圏内に入りました。
お客さんもこの頃は戻りつつあり、設定も使えましたね。

5号機もこの頃が1番面白かったわ!

『戦コレ』あたりからメーカーもおかしな方向に進み始めました。
時代がARTからATに移り、ATの純増も1ゲーム2~3枚が普通になりました。
そして3000枚クラスが約束されるフリーズ、際限なく上乗せする特化ゾーン、強大な恩恵を備えた天井の搭載が当たり前という狂った台が次々にお店を彩ります。

最終的には1日で3万枚もの出玉をマークする神シリーズ『ハーデス』『凱旋』を筆頭に、「引きゃあイイ!」が合言葉になるほど設定よりも「引き」に重点を置いたゲーム性に変わり果ててしまいました。

そりゃぁ、お上もブチ切れるわな!

…そして、台が言うことを聞いてくれなくなった

頭を抱えていた設定師さんも多かったでしょう。
実際に知り合いのお店に聞いてもさじを投げていましたし、店長もお手上げ、桃泉自身もデータを見ても設定が捕捉できませんでした。

設定変更が怖くなったんだよなwww

下手に設定変更しようものなら、誤爆
かと言って設定1で放置しても誤爆!!
偶数なら落ち着くかと思えば誤爆!!!

誤爆しやすいAT機にはボンバーマンの称号が与えられましたw
本当にね~売上は立つんですけど、利益が取れないんです。
吸った分だけ出ちゃうの。
全台低設定で営業しても赤字なんて意味分からないでしょう?

この頃にはイベントも禁止でしたから、お客さんの動きも高設定を探すような動きではなくて、天井やゾーン狙いといったハイエナばかりでした。
設定で勝つより、ハイエナの方が手っ取り早かったんですよね。

頑張って設定入れても「誤爆でしょ?」といった感じで即ヤメ。
挙動は良いのにゾーンを抜けたら放置。
高設定示唆が出ても「怖い」とヘタレヤメ……
設定を入れた現場の桃泉は血の涙を流しましたとさw

それは設定入れなくなるよね~

原因は他にも……

もちろん、5号機の性能だけではありませんよ。
他にも……

情報弱者の減少
・イベントの禁止
・顧客の減少
・高頻度の新台入れ替え
・オーナーからの圧力(笑)

といった設定を下げざるを得ないマイナス要因も重なりました。

以前の記事『店視点で見る、パチンコ業界の衰退理由8選』にも書きましたが、ネットの普及でお客さんのレベルは上がるし、イベントはできない。
お客さんも4号機の頃より圧倒的に減り、毎週のように新台入れ替え。
終いには社長から「もっと取れ!」とのお言葉……

どれを取っても厳しいものばかりですが、やはり決定打となったのはコントロールが効かない機械ですね。

お店の資金を株とFXで溶かしたオーナーさんが居ましてね。

もう高設定は打てないのか?

店長に詰め寄るお客さんたち

現状の業界に対する風当たりの強さから、しばらく出玉状況は良くならないと桃泉は考えます。
とは言っても高設定を使っても出過ぎない台ならワンチャン…!?

高射幸性の5号機が完全に無くなれば、誤爆の恐怖からお店は解放されますし、6号機の通称2400枚規制もありますからお客さんがこれ以上減らなければ……の話ですけれどね♪

神、いやお上のみぞ知るといった所か。

6号機の設定は1が減った!?

6号機は5号機よりはるかに設定に忠実です。
しかも無駄に「有利区間ランプ」があるのでリセットせざるを得ない空気感もあります。
さらに設定示唆も頻繁に出ますから、設定の偶数奇数は早い段階でバレます。

この状況から、おそらく「ベタピン」といったお店は少なくなり、設定2をメインに使う可能性は増えるでしょう。
わずかに設定状況は良くなりますが、誤爆に期待できない分出玉は大人しくなる見込みです。

逆に設定6はわかりやす過ぎるのよね……

設定に期待するならAタイプ

5号機でも機械割110%程度のAタイプなら普通に設定6を入れていましたし、『ジャグラー』シリーズなら中間設定が半数を占めていてもおかしくありません。
全台設定3で放置する営業は割と王道パターンです。
Aタイプにお客さんが居ないお店はそれだけでピンチですw

と言うよりも、6号機のAT・ART機では2400枚規制があるため、稼働が5号機に流れてしまうので消去法的に設定を入れるならAタイプになるのですよ。

今パチンコ屋さんは厳しいですけどね……

結論まとめ:壮大な自業自得がお店にもお客にも

だいたい桃泉が設定を打っていた時に考えていたことは書きました。
最後にポイントをまとめますね。

★ポイントまとめ★ ・ベタピンの理由は「設定不問の爆発力」
・「設定<引き」のゲーム性がバランスを壊した
・行き過ぎた射幸性が6号機を生んだ
・もはや高設定はAタイプにシフトした

かつてお客さんが望んだ「低設定にも希望を!」の声が設定1という形で帰ってきたというのが5号機の現状、そして今の6号機なのでしょう。 
また、そんな機械を作り続けたメーカー、買い続けたお店にも責任はありますから、もうこれは壮大な自業自得と言っても良いのかも知れませんね。

あくまでも桃泉の考察ですよ。

 

 

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