桃泉の備忘録

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高設定が入るスロット機種の特徴とは?元設定師が解説します【後編】

看板機種のスロット

※この記事は『高設定が入るスロット機種の特徴とは?元設定師が解説します【中編】 』の続きになります。

こんにちは。桃泉です。
今回は15年ほど業界に携わり、設定もかな~り考えていた経験から、高設定が入るスロット台の特徴について3部に分けて共有します。

さて、【前編】ではお店が高設定を使う三大条件について、【中編】ではさらに絞り込んだ機種の特徴をお話ししました。
今までのお話で、フワッと頭の中にどんな機種が高設定になるのか浮かんだ方も多いはず。

今回は【後編】として具体的な機種名を挙げ、高設定投入理由を考察していきます。
分かりやすいように有名な機種5台を厳選しましたので、フワフワしているイメージを固めてください。
最終更新:2021/04/22

 

5号機『アイムジャグラーEX』

 

5号機を支え続けた大黒柱!!

最も高設定の台数が多い機種といっても過言ではないでしょう。
なんだかんだで10年以上設置し続けたお店も多いのでは?

人気の秘密はやはりお年寄りにも分かりやすいゲーム性でしょう。
「光れば当り」とシンプルだから飽きがこない、常連のお客さんを作るためには欠かすことのできない機種ですね。

評価は稼働◎、設置◎、設定のわかりやすさ○といった所です。

液晶も付いてないのに大人気ね♪

稼働と設置状況は?

もともと人気のジャグラーシリーズです。
全国の販売台数は20万台ですから、4号機の『大花火』と同じ台数が設置されたということになりますね。

初期導入も数十台クラスのお店が多かったのですが、4号機のジャグラーシリーズが現役だった頃は大して動きませんでした。

旧基準の方がスペックが上だもんね~

BIGボーナスの獲得枚数が約100枚減るという印象はやはり良くなかったのでしょうね。
しかし時代が進み4号機が姿を消すころには次第に頭角を現し、看板機種としての礎を築きました。
やがてはご存じのとおり、総台数の30%ほどを占める大型看板機種に成長しました。
後続の機種も同様に人気で、6号機の移行時期でもジャグラーシリーズはお店の30%強を占めている所がほとんどですね。

お店もうまく扱うところが多く、ジャグラーに関してはお客さんの5号機への移行もスムーズでしたね。

設定看破は?

ノーマル機ですから、基本的にボーナス合算値である程度設定判別は行えましたね。
4号機は合算値で見るのは主流ではありませんでしたが、4号機にはないチェリーの重複抽選から新しい設定の読み方が必要になったんです。

データランプも合算が出るようになったね

設定6のみブドウの確率が若干甘いので、1日頑張って数えれば設定6の片鱗は見えます。

高設定の使い方は?

機械割は設定1で95.9%、設定6で105.2%と設定1が辛く、設定6でも大したことないといったスペックです。

設定6でも平均1000枚程度の赤で済みますから、導入初期は全台456で営業するお店も多く見られました。
6枚交換、7枚交換といったお店では高設定以外使えなかったというのが正直なところでしょうがw

桃泉の体感なのですが、全台6にしても何故か半分は設定1のような動きで???となることが多かったです。
それで設定5にすると4000枚とか、スゲー出たりするんですよ……

奇数設定は暴れるのよ

いろいろ試して結局全台設定3放置が広まったり、設定1or6で営業したりといった設定師の実験場になってましたね。

まだまだ悪い癖の抜けないお店は、ヤンチャなことをやっていた~なんて話も聞きましたが・・・真実のほどは闇の中ということで♪

5号機『ハナビ』

 

 ノーマル機の代名詞!

4号機でも大人気を博した『ハナビ』の5号機ver.として、4号機世代だけでなく若い方たちにも受け入れられました。

実は『ハナビ』以前にも『青ドン~花火の極~』というハナビ再現機も出ました。
ただ、ちょっと攻めすぎちゃったんですよね。

・液晶が大きくリールが小さい点
・高ベースでボーナスが重い点
・斜め氷重複
・設定「H」の登場
・天井RTを搭載

などハナビを踏襲しているものの、変更点を加えすぎたのでお客さんからも「イマイチ」という評価が多かったですね。

「これじゃない」感はあったよね~

その点、5号機『ハナビ』はこれらの反省が活かされたように感じます。
特殊1枚役とリーチ目を組み合わせ、RT中にハズシ要素を加えることでかつての再現を試みたのが功を奏しましたね。
その後登場した『バーサス』も同様に人気となり、お店のノーマル機を盛り上げてくれました。

評価は稼働◎、設置○、設定のわかりやすさ◎といった所です。

稼働と設置状況は?

販売台数は約35000台ほどですが、その人気ぶりから1列、1島といった単位での設置をしているお店が目立ちました。
中には円形島での導入も見られましたので、まさに「ノーマル機の顔」としてジャグラーシリーズに続く看板機種ですね。

ノーマル機ですから朝昼晩と安定して稼働しますし、閉店前のラスト勝負機としても稼働に貢献していましたね。
桃泉としては夕方~の稼働が非常に良かったと記憶しています。

私たち世代には堪りませんな♪

設定看破は?

設定は「1・2・5・6」の4段階と、中間を無くした分推測しやすくなってます。

また、風鈴や氷の小役確率、ボーナス中・RT中のハズレ確率など設定推測のポイントも多くなっています。
特にボーナス中のハズレ確立に関しては下が1/16384、上が1/481.9と大きな差をつけられているので「どうぞ見つけて下さい!」と言っているようなものですね。

そう言えばエヴァンゲリオン』シリーズも設定判別要素の多さから看板機種として成長していましたね。
もしかしたら、お客さんが求めているのは「予想することの面白さ」なのかも知れませんね。

これが本来の楽しみ方かもね~♪

高設定の使い方は?

機械割は設定1で98.0%、設定6で106.1%と設定6でもあまりパッとしないスペックです。
ただ、フル攻略すると設定1で100%なんて言われていた為、低設定ばかりのイメージでしたが実際は高設定を見せることができるのでしっかり設定5・6を使うお店も多かったと思いますよ。

設定1でも利益出てたけど
……ウチだけ?

ジャグラーに比べると平均設定は落ちますが、メリハリ型で設定5を使うパターンは桃泉も好んで使っていました。
設定5を使う印象が強くなると、設定1でも終日稼働するので下手に設定2を使う必要がなくなるんですよね。

高設定周辺は稼働が落ちるので、あえて2台連続で置いてお客さんを混乱させてニヤニヤしていたのはナイショですw

5号機『北斗の拳2 乱世覇王伝 天覇の章』

 

血の涙を流した高設定祭り!

なぜか『北斗の拳2G』という型式名称の方が有名な黒歴史台ですw
【中編】の伏線回収ですね。

減るRTに低すぎる機械割。
そう、この機種はRTに突入してコインが減るんですよ。
「通常時の3倍はコイン持ちが良くなるからボーナスをいっぱい引いてね♪」
というゲーム性。

ボーナスを引くたびに継続率も上がっていくのは評価できましたが、RTがボーナス間500ゲーム続くと強制終了というオマケ付き。

6号機の2400枚規制で怒っている方もこれにはドン引きでしょ?
すでにお店には『スパイダーマン』『リンかけ』があるのに、このART性能。
ナンノバツゲームデスカ?

評価は稼働×、設置◎、設定のわかりやすさ×といった所です。

どうしようもないね~

稼働と設置状況は?

4号機の『北斗の拳』『北斗の拳SE』に続くスロット界の王者、北斗の拳様です。
それはそれは「先行き不安な5号機の世紀末覇者になってくれるだろう」と誰もが信じて疑わなかった。
市場にも11万台以上出回ることとなり、どこのお店も後には引けない状態。

「拳王に後退はない!」ってかw

もちろん、お客さんも最初は期待していました。
稼働も導入後1週間は8割ほど取れていましたからね。

あとは推して知るべしです。

設定看破は?

必要ありません。
低設定を置く勇気のあるお店の方が稀でしたから!
全6です、全6!!

なに怒ってるのよ……

高設定の使い方は?

機械割は設定1で96.7%、設定6で106.8%とまぁ、今から思えばスペックを見ただけで「かつての面影もない…」という感じですねw

出玉の肝であるBIGボーナスは純増230枚、REGで100枚。
合算確率は設定6で1/188。
RT中なら50枚で100ゲームほど回せますので、RTが継続し続けて確率通りにボーナスが引けても200ゲーム消化で100枚しか増えない計算です。

無理ゲーです。
みんなしてゲーしました。

だから設定6しか使いませんでした。
いや、設定6の札を挿しても稼働が2割もありませんでしたッ!

それでも2000枚くらいは出る時もありました。
2000枚吸い込むこともよくありました。
設定6って何でしたっけ???

これ以上話すと目から汁が出そうなので、もう勘弁してください。

 

6号機『Re:ゼロから始める異世界生活

 

6号機の希望の光!

大人気アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』とのタイアップ機ということで、確かにイロモノ感はありました。
しかし既にまどかマギカ』で成功経験は得られてますので、お店も萌スロを視野から外すことはできなくなっていましたね。

そんな中での6号機、しかもAT純増は8枚/Gかつての4号機と変わらない瞬発力です。
さらにゲーム性に『パチスロ聖闘士星矢 -海皇覚醒-』の3戦突破型を採用。
星矢が手に入らなかったお店には願ったり叶ったりですね。

評価は稼働○、設置○、設定のわかりやすさ◎といった所です。

2400枚規制がネックだね。

稼働と設置状況は?

販売台数は約79000台ほどと2019年で最も売れたスロット台になりました。
当初の予告では約8000台の販売ということでしたが伸びましたね~。

6号機ではじめてカラバリを増やして増産されたということで、後発のお店にも行き渡りました。
6号機で台数を抱えられる上に、人気もある程度は担保できましたから「こいつを推していこう」と考えるのが普通でしょう。

朝一は有利区間ランプの有無で設定変更/リセットを見抜けますし、最初の特殊モードでゲームの進行が左右されますので、朝から稼働は取れます。

また、ベースが高く、初当りが重いので追いかけている間の客滞率は良いものの、荒めの出玉性能からボーナス終了後即ヤメという状況が散見されたのは残念ですね。

6号機の宿命を感じました。

設定看破は?

従来の小役カウントによる設定推測ではなく、液晶演出による確定示唆がかなり多いので設定看破が比較的早めにできます。

それどころか、

・CZ当選による滞在モード判断
・差玉グラフによるATの強弱
・AT直撃の有無
・AT後の有利区間継続
・通常300G以降のCZ後の有利区間継続

などなど、見るべき部分をしっかり押さえれば、設定の偶奇高低は簡単に判別できます。

CZの履歴から設定の高低を判断しやすく、仮に空き台になったとしても再び稼動しますね。
以上から、高設定なら終日稼働が見込めます。

分かりやす過ぎて設定6が打てねーよ!

高設定の使い方は?

機械割は設定1で97.4%、設定6で113.3%高設定域の出玉がしっかりと見込め、安定した台数でバランスよく組めば低設定の稼働も底上げできそうです。
誤爆も2400枚規制があるので起きにくいです。

……が、問題は分かりやす過ぎる設定6の存在。
とにかく6号機は設定の読みやすさがバグです!

特にこの機種は顕著で、設定6の出玉増加がほとんどノーマル機です。
もちろん、分りやすいまではいいんですよ。
ただ、割数が高いので埋め合わせの低設定が多く必要になります。

すると設定6を使う店としての評判の代わりに、低設定が動かなくなるんです。
それどころか、せっかく用意した設定4も捨てられる結果に……

だから設定6は使いにくいのね…

ですから、設定6を使う頻度を下げた分、設定4や設定5の台数を増やした設定配分を行う方がお店も営業しやすいですね。
ただ、6号機に完全移行するまでは設定ベースも高めになると思いますよ。

桃泉なら、設定6を使うのは全体稼働が上がる特別な日ですね。

あとは有利区間ランプがメンドクサイ以上に厄介。
「リセットしない店はクソ!」という考えが主流のようで、差玉による設定コントロールが半ば禁止された状態になります。
……大変ですねw

もう私には関係無いけど~♪

4号機『北斗の拳

 

伝説のギネス登録機種!

ご存じ、『北斗の拳』は最も売れたパチスロ機としてギネス記録に登録されています。

当時はゲーム性の斬新さから、5号機『バジリスク絆』のようにお客さんに受け入れられるまで時間は掛かりましたが一度火が点いたら大看板機種になりました。

評価は稼働◎、設置◎、設定のわかりやすさ○といったです。
※狂っていた時代の話なのでオマケ程度にw

稼働と設置状況は?

当時はスロット全台『北斗の拳』で営業していたお店もありました。
それほどこの機種は集客力がハンパ無かったんです。

20台程度じゃ立ち見ができてたからね~

朝一からしっかり稼働して、夕方も強く、閉店前でも平気で動くというバケモノ台でした。
北斗周辺の両替機は開店後10分程度で補充が必要になり、サンドは最低でも夕方に回収しないとオーバーフローするという、今では考えられない状況でしたよ。

設定看破は?

この頃ですかね、小役カウントが流行したのは。
カウント機付きの攻略雑誌が景品でよく売れましたw
おかげで設定も読みやすくなり、稼働を底上げしてくれました。

体感的にはしっかり小役を数える層よりも、設定札狙いで立ち回る層の方が多かった気もしますが……
本当面白いもので、朝一から各台にジャギやサウザーケンシロウといったキャラクター札が挿さっていたんです。
んで、夕方あたりから北斗のキャラクターがサメやエビ、アンコウに挿し変わると。

今日はジャギの日だったんか~!

高設定の使い方は?

機械割は設定1で96.8%、設定6で119.7%が公表値でしたが、設定6の機械割は120%なんて余裕で越えてました(まぁ、この辺の話はまた別の機会に…)。

そう考えると
「出過ぎてしまうので設定も使いにくいんじゃ?」
と思うでしょうが、意外と設定6はゴロゴロありました。

設定6は万枚放出も多いですが、低確率状態に落ちると手放す方も多く、結局低設定台の稼働が底上げされるので高設定は使いやすかったですね。
・・・と言うよりも、出てくれた方がマイクや「○千枚突破!」の札で煽れるので出てくれないと困るくらいでしたw

札とマイクの煽りはスゴかったですな~

当時はイベントもバンバン張れたので、オールモード設定」「昇天したら設定6に打ちかえ」など、設定の入れ方も雑でした。
「設定でお客さんを呼ぶ」より「イベントでお客さんを呼ぶ」といった感覚ですかね?

結構忘れがちなのですが『北斗の拳』ってストック機ですから、内部ストック(たしか1/32で成立するREG)を飛ばせば設定6でも出すぎることがないんですよ。
全6イベントの場合はこの作戦を採用していたお店も多かったはずw

裏モノも出回っていて、ベルカットver.で爆連を可能にしたものがあったとか、無かったとかw
お家パチスロで台を買うときは裏モノに注意してください。
ゲーム性が別物ですので本来の面白さは味わえませんからね。

あぁ、ステージやチェリーの仕込みをシコシコやっていた時代が懐かしい……

今の仕込みは手回しで面倒ねw

結論まとめ:高設定が入るには理由が必要

ちょっと長かったですか?すんません。
思い出が多すぎてこれでもかなり削って書いたんですけどね…

そんなわけでまとめです。

★ポイントまとめ★ 高設定を使うためには高稼働・高設置が不可欠
・高すぎる設定6のスペックは考えもの
・ノーマル機は狙い目
・お客さんが多ければ高設定も増える

高設定は使うべき所にしか使いません。
理想と現実は大きくかけ離れているのですね。

また、お客さんの数が減ればお店の利益も減少しますから、集客に苦戦する時間が長引くほど高設定を置きにくい状況になります。
そして、これ以上遊技人口が減れば高設定も置かれなくなるでしょう。

さて、業界はどんな未来を描くのでしょうね?

私はニヤニヤして見てますね♪

 

 

【前編】はこちらからどうぞ▼

高設定が入るスロット機種の特徴とは?元設定師が解説します【前編】

【中編】はこちらからどうぞ▼

高設定が入るスロット機種の特徴とは?元設定師が解説します【中編】

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