福袋ってお得なの?
なんとなくお得とウワサの福袋。
実際はお得?それともお店のワナ?疑ったらキリがありませんよね。
どうせ処分品ばかりだろ!?
こんにちは。桃泉です。
今回は実際に販売員として原価/売価を見てきた経験から、お店が福袋をやる意味やもっとお得になる買い方など、福袋のヒミツを共有しますね。
年に一度の大チャンス!
と、はりきって行くのも良いですが、むやみやたら福袋に飛びつくのはキケンかも知れませんよ?
実はあえて「寝かせる」ことも必要です!
(最終更新:2021/05/16)
最強のイベント=初売り
決算セールやクリアランスセール、ブラックフライデーなど、お店のセール期間は一年の中に何度もありますよね。
言葉だけが踊ってる場合も多いけどなw
数あるセールの中でも桃泉が”最強”と言えるセール期間はお正月に行われる、初売りです。
小さな商店街から巨大なショッピングモール、ディスカウントストアまで更には飲食店までもが初売りに参戦し、お祭り状態になりますね。
そんな初売りの目玉と言えば何と言っても福袋。
もはやお正月の代名詞ですよね。
そんな福袋ですが、気になるのはやっぱりその中身!
「どこのお店の福袋を買おうか?」と、消費者としても戦略が大切になります。
お酒飲んでる場合じゃないですぞ!
なぜお店は「福袋」を売るのか?
一般的に不必要な値下げをすることをお店は嫌います。
と言うより「少しでも高く売りたい」というのが本音です。
つまり、お店が値下げをする時は必ず理由があるのです。
福袋も例外ではないの?
ではどんな理由があって福袋なるものを作るのでしょうか?
結論からお話しすると「売り上げ確保とシェア拡大」が最大の焦点になります。
一言では説明できませんので、ゆっくりお話しますね。
お店は福袋で儲かるのか?
「福袋を売って儲かるのか?」
これはきっと気づいている方も多そうですが、改めてお答えするなら99%儲かりません!(中には例外もありそうですが)
分りやすい福袋の例が商品券入りの福袋ですね。
「1000円分の商品と1000円分の商品券で2000円の価値」
となった福袋を1000円で売るといった、飲食店やお菓子詰め合わせ福袋に多いパターンです。
まるまる1000円お得じゃない!
上の例で言うなら商品の利益率が50%以上ないと赤字になります。
2000円売った商品の内、1000円の儲けが必要といった訳ですね。
利益率の高い飲食店なら儲けが出そうですが、人件費や店舗維持費を考慮するとかなり難しいでしょう。
多くの小売店が行う福袋は経験上ほぼ仕入原価=売価となります。
10000円の福袋を売っても儲けは100円とかはザラです。
高いものでも利益率は10%(1000円売ったら100円儲かる)位で、こちらも人件費などを考慮すると難しいのが分かりますね。
福袋の策略①:売り上げの確保
一昔前の福袋は中身が分らないようになっていました。
つまり中身が分からないから売れ残りを捌く大チャンスな訳ですね。
ですから、お店の信用が試されるのが福袋だったのです。
ただ時代の流れで福袋の中身を公開する風潮になり、現在では購入前に内容が把握できます。
こうなると福袋はただのセット販売になってしまいますね。
つまり、売れ残りの詰め合わせはモロバレになります。
ここまでなら福袋をやる意味って無さそうですよね。
でもあるんですよ、大きな目的が♪
それは「売り上げの確保」です!
実は会社が重要視するのはまず売り上げなのです。
その理由はざっくり3つ紹介すると・・・・・・
・会社の業績は売上で評価されるから
・業界シェア拡大のため
桃泉はパチンコ店で役職者経験もあったので、この辺は理解もすんなりできました。
特に敢えて赤字運営をする店側の「裏の顔」には・・・・・・ね♪
見えない駆け引きですな!
福袋の策略②:シェア拡大の先には……
売り上げ確保の理由で桃泉が注目するのは「業界シェア拡大」です。
例えば「パソコンが欲しい!」と思ったら、お店をリサーチしますよね?
アフターフォローなども確認するでしょうが、やはり売値に目が行きます。
「同じ商品なら少しでも安く買いたい!」
この消費者心理は強力で、安く売っているお店から商品が購入されます。
単純にパソコンが売れたお店は「良い店」という箔がつきます。
すると以下のメリットが出るのです。
・「安く買える店」と先入観が生れ、通常価格の商品も売れる
・商品が循環するので在庫量が安定する
・セールを行わずにリピーターが来店する
・人が集まることで相乗的な集客力が得られる
・薄利多売が実現できる!
そして、商品が売れなかったお店は淘汰される訳ですね。
理想論ですが自店だけになった地域ではやりたい放題出来ます♪
ライバル店が無ければ価格が高くても売れますから。
お前ら腹黒いな……
「残り物にも福はあるッ!」福袋を徹底攻略!
大変人気のある福袋ですから、基本は早い者勝ちです。
ですが、一部売れ残りの福袋も存在します。
初売りの福袋は大体1週間くらいは福袋のまま陳列されていますが、その期間を過ぎてしまった福袋はどうなると思いますか?
店員が持って帰るんだろ?
・・・・・・商品を持って帰ったら普通に窃盗ですから、店員さんが持って帰るということはありません。
余った福袋は中身をバラして個別に売ります。
福袋商品を最大限に安く買うには?
ただ、普通に売るわけではありませんよ?
売れ残りですから、このままお店に置いて普通に売ってもホコリを被って棚を圧迫するだけです。
そうなってしまうと新商品や売れ筋商品を売り漏らしてしまいます。
だから、赤字を切るのです!
福袋の時点で仕入原価ギリギリの売価設定ですから、もう赤字ですw
桃泉も価格を決められましたので、仕入れ原価の7割ほどまで赤字を切りました。
結構やっちまった感はありましたが、上司はもっと下げてましたので割と普通だったようです。
じゃあ福袋の売れ残りは超お得なのね!
価格の面で見ればこれ以上無いくらいお得です。
「自分が欲しい商品かどうか」は重要ですが、「転売できるかな~」という目利きがあればワンチャン…!?
売れ残りやすい福袋3選
売れ残りやすい福袋には特徴があります。
お残り福袋に共通するのは……
・使用用途の限られる福袋(理美容家電など)
・価格の高い福袋(電子レンジなど高価家電など)
これらの特徴があれば売れ残る可能性が高いです。
家電系の福袋だと鉄板級に入っているのがドライヤー。
あれば便利ですが、2台も必要ない商品が福袋に入っていると流石に考えものですものねw
ちょっと手が出しにくい福袋ね…
逆にすぐ売れてしまう福袋は商品券付きなど、明らかにお得になると分かる福袋ですね。
お菓子の詰め合わせなど、日持ちする食糧品の詰め合わせも溶けるのが早いですよ。
福袋の比較検討が王道
福袋で得するためには商品の比較検討は欠かせません!
当日慌ててチラシを見比べるのでは時すでにおスシ。
人気の福袋は開店待ちして手に入れるのがデフォです。
元旦の折込チラシで初めて福袋の存在を知るという方がほとんどでしょう。
しかし、前述のとおり開店待ちする方は予め情報を掴んでいるのです。
裏のつながりを持っているという理由もありますが、桃泉が知る限りでは正攻法で情報を仕入れることは可能です。
私でも戦略は立てられるのかしら?
LINEのお友達登録やTwitter、メルマガ、ホームページ、Shufoo!などのチラシ配信サイトといった情報網を駆使する方法が一般的でしょうか。
使える情報網を総動員する感じですね。
しかしこちらは直前で差し替えがあったり、店舗ごとで情報が違う場合もあるので気をつけないといけません。
桃泉がおススメする一番簡単で確実な方法は下見です。
福袋の作成は大変な時間と手間が掛かりますので、12月中旬には倉庫に福袋が待機してますが陳列にも時間が掛かります。
なのでクリスマスが終わるとほぼ同時に福袋の陳列が始まるのです。
この期間は店員さんは地獄を見ますw
陳列と同時にPOPも出されますので、このタイミングで福袋リサーチをするのです。
さらに、お正月の集客のためフライングでお店にチラシが出ている場合もあるのでこちらも要チェックですよ♪
他に福袋の予約を受け付けてくれるお店も一部ありますので、店員さんに尋ねてみるのもひとつの手段です。
初売り当日の動き
元旦当日、いよいよ福袋販売の日!
となったら、出発の前に持ち物の確認です。
桃泉が必要かも?と思うブツは……
・モバイルバッテリー
・小説やゲーム
これだけで十分です。
スマホの充電が完璧ならバッテリーはいらないかも知れませんね。
暇つぶしには小説が超おススメです。
積ん読していた本の消化にはもってこいですよ♪
飲み物もトイレが近くなりますからなぁ……
長時間の場合はイスを用意する方もいますが、禁止されていたり持って歩くのが邪魔なのでおススメはしたくないです。
「イスを置いていたので大丈夫だろう」とトイレに立ったら撤去されていたなんてケースもありますから、注意してくださいね。
注意といえば、マナーには本当に気を付けてください。
トイレに行きたい場合は、前後のお客さんに声をかけて場所を確保する方法が良いと思います。
前述のとおり、物を置いて勝手に離れるとトラブルの原因になります。
逆にほかのお客さんに声をかけられたら、快く応じると自分も気が楽になりますよ♪
家電やオモチャの福袋は整理券配布なども行われますが、店員さんのミスも起こりがちです。
仮に店員さんのミスで福袋が買えなくなった場合は基本的にお店が何とかします。
代替品の提案や商品があれば同じ内容での販売など、お客さんに損が無いように取り計らうのがお店ができる範囲になります。
しかし、腹が立ったからと店員さんに詰め寄ったり、暴言を吐くのはNG。
桃泉も「商品券をよこせ!」と仰る方に出くわしましたが、まぁ不当要求に応じるお店はありません。
「ミスは起きるもの」と知っておけば無駄に腹を立てずに済みます。
あまりにも理不尽と感じない限りは何とぞご容赦を。
結論まとめ:福袋は中身が重要!
福袋について桃泉が知っていることは大体共有できたと思います。
さて、今回のお話のポイントを整理してみましょう。
福袋以外にも初売りにはお得な商品が盛りだくさん!
ゆっくりお正月を楽しむも良し、白熱の福袋合戦に臨むも良しですが、後悔の無い1年を始めたいものですね。
まったり楽しもう~♪