桃泉の備忘録

おうちご飯のレシピ/レビューや料理のコツ/豆知識

「初心者でも一人で決められる!」炊飯器の選び方を解説!!【元家電販売員の備忘録】

炊飯器 ご飯こんにちは。桃泉です。

今回は家電販売の時に身につけた知識の共有として、
炊飯器の選び方を細かく解説します!
これから炊飯器を買う方や、電気屋さんで困ってしまった方、
「炊飯器なんてみんな同じでしょ!」といった方向けの記事です。

メーカーとか、数字で埋め尽くされた記事は嫌よ!

機械が苦手な方でも炊飯器の知識が身に付くと思いますよ♪
家電販売員さんの知識向上にも役立ててください。

炊飯器を選べない原因はこれ、「価格が違いすぎる!」

困る

そろそろ新しい炊飯器が欲しいな~

そう思い立ち、いざ家電量販店へ!
しかし待ちうけるは数々の炊飯器たち。
選べるのはうれしい♪……でも、多すぎて正直ワケワカラン(´·ω·`)

本当!もう少しPOPも丁寧に書いて欲しいわね。

それで途方に暮れていると店員さんに捕まるわけです。
良い店員さんならじっくり説明してくれますが、
中には居るんですよね・・・売りさばく事しか頭に無い店員さんも。

専門用語でオラつかれると腹立つよな……

桃泉のようなコミュ障にはこの接客を受けるのが嫌で、自分でじっくり下調べをしてから買い物に行くのですよ。
ただ、ネットで出てくる情報も購入を促すものばかりで、お店で購入するのに役立つ記事は限られています。

結局納得できる記事が無かったので書きましたとさ。

「これで解決!」初心者でも迷わない炊飯器選び

よっしゃー!
炊飯器を選ぶには自分にどんな炊飯器が向いているのか知る必要があります。
と言っても「それが分かれば苦労しない」んですけどね……
ざっと確認したいのがコチラ!

  • 一度に何人前のご飯を炊きたいか?
  • 炊き加減に妥協できるかできないか?
  • 保温して次の日もご飯を食べるか?
  • 炊飯器を使った調理にチャレンジするか?

この4つが自分の中で決まれば、炊飯器選びは楽勝です!
詳しく確認してみましょう。

炊飯器選び①:サイズを決めるッ!

米 計量カップ 1合

炊飯器のサイズは一般的に売られているものだと、
1合炊き~1升炊きまであります。

はい、もうわかんなーい!

そうなんですよね。この「合」とか「升」とかいう単位でパニックです。
ちょっと補足しますね。

◆「1合」「1升」ってどのくらい?◆ お米「1合」は約180ml。重さは約150g。
炊飯器を買った時に付いてくる計量カップ1杯分です。
1合のお米を普通に炊飯すると約350gのご飯になり、
お茶碗2杯分=2人前の分量になります。

お米「1升」は約1800ml。1合の10倍にあたり、
炊飯器を買った時に付いてくる計量カップ10杯分です。
1升のお米を炊飯すると20人前のご飯となります。

ざっくり「合」と「升」という単位について補足しました。
お店で種類が豊富なサイズは
3合炊き・5.5合炊き・1升炊き
になり、機能のバリエーションはこの3サイズを中心に充実しています。

大きいものを買っておけば間違い無いのでは?

確かに1升炊きの炊飯器でも1合のお米を炊くことはできますが、
サイズが大きくなるとその分場所も取りますし、価格も上がります。
なので、希望の大きさより1段階大きい炊飯器を選ぶと良いですよ。

ハァ?オメー何大きいサイズ売ってボッタくろうとしてんだ!?

そうですよね、まぁそう思うのも仕方ありません。
実は、ギリギリサイズでお米を炊くと、
どうしても炊きムラが出てしまうことがあるのです。
スペック的には問題ありませんが、ここが美味しいご飯を炊くコツですよ。
「炊けりゃ~良い!」という方はギリギリサイズでも大丈夫ですが。

1升とか、需要あるの?食べ過ぎちゃうん?

桃泉のお店ではファミリー層をターゲットにしてましたから、5.5合や1升サイズの炊飯器がよく売れていました。
普通に考えれば5.5合サイズでも10人前のご飯を炊く計算になりますが、

「1度に多く炊いて冷凍保存したい」
「次の朝も保温して食べたい」

といった需要から、売れていましたね。
まぁ、1升炊きでも間に合わない大家族の方も接客したことがありますがw

都会だと小さいサイズが主流になりますな!

★価格差はココ!★  1合炊き<3合炊き<5.5合炊き<1升炊き
と、大きさによって価格に差が出ます!

炊飯器選び②:加熱方法を決めるッ!

炊飯 温度

ご飯を炊くわけですから、熱を発生させる機能が必要ですよね。
熱の加え方には3種類あります。

◆炊飯器3種類の加熱方法◆ マイコン式】底面部のヒーターで加熱!
メリット:価格がかなり抑えられる。
デメリット:炊きムラができてしまうことも。
      保温はご飯が固くなるので4時間くらいまで。

【IH式】IHコイルで全体加熱!
メリット:炊きムラなく、大量炊飯ができる。
     保温は24時間くらいまで有効に。
デメリット:価格がマイコン式より高くなる。

【圧力式】IHコイルと圧力で加熱!
メリット:高火力と時短でおいしいご飯が味わえる。
     保温機能もIHより長持ち!
デメリット:価格が最上位に。10万円を超えるものも。

味なんて大して変わらないんでしょ~?

「炊けりゃ~良い!」という方は加熱方法は無視して大丈夫です。
それなら価格の安いマイコン式一択で良いと思います。
ただ、ご飯の味を決めるのは加熱方法が大きなポイントになりますよ。

桃泉も一人暮らしの時はマイコン式でした。

「炊きムラが~」というのは一度に大量のお米を炊いた時のお話です。
少量のご飯で良いのであればマイコン式の弱点も気になりません。
一人暮らしでご飯の量が少なくて良い方はマイコンを選びましょう。
ただ、保温するとご飯がカピカピになるので考えどころですが。

うちは家族多いのよね……

一度に多くのお米を炊きたい方にはIH式をオススメします。
硬いお米の混じったご飯超絶NGな方はIH式一択ですね。
IH式であれば熱が均一に伝わるので炊きムラの問題もありません。
マイコン式より価格は上がりますが、ご飯の美味しさはグッと上がりますよ!
保温時間も1日くらいなら普通に食べられます。

毎日美味しいご飯が食べたいものですな~

お米は日本人の主食ですから、毎日食べるという方も多いでしょう。
お米の美味しさは炊飯温度で決まると言われています。
高い温度で一気に炊き上げられたお米は普通に炊くよりも
甘くてモチモチとした食感になるからです。
で、それを叶えるのが圧力式の炊飯器なのです。

保温もIHより状態良く保てます。
上位版のスチーム炊きなら保温後でも炊き上がりに近い状態に保つことが出来るので、保温にこだわるならこちらですね。

加熱方式はサイズの次に重要な選択ポイントだね~

★価格差はココ!★ マイコン式<IH式<圧力式
と、加熱方法によって価格に差が出ます!

炊飯器選び③:内釜の材質を決めるッ!

土鍋 炊飯

ここが1番価格差が出やすいポイントです。
内釜の材質の違いと厚さによって数万円単位で差が生まれます。
「炊けりゃ~良い!」という方は、先のサイズと加熱方法だけを
理解できれば後はお店の売値で炊飯器を選べば大丈夫です!

せっかく買うのですから良い炊飯器が欲しいですな~

話を戻しますね。
内釜の材質は大きく5種類ありますのでそれぞれの特長を解説します。

◆内釜の材質による違いは?◆ 【ステンレス・多層製】
丈夫で安価なステンレスに様々な金属の層を重ねた多層製は
炊飯器の主流となり、最も多く出回っています。
使われている材質はアルミ、銅、炭などで、
使用金属や、層の厚さで価格差も幅広いですね。
その分メーカーの研究も進んでいて、これからも楽しみです。

【アルミ製】
ステンレス製よりも熱伝導率が段違いに高く、
マイコン式で選ぶならアルミ製!」と言われるほどです。
ただ、軟らかい金属ですので取り扱いは丁寧に。

【鉄製】
アルミ製同様の熱伝導率の高さがありますが、
IH式ではアルミは相性が悪いので鉄製が代用されています。
高価になってしまうことと、重たいのがデメリットですね。

【炭素製】
ほぼ100%炭素で作られている内釜は金属製と比べて
高温を生み出せるので短時間で炊き上がります。
米の弾力を味わうにはもってこいの素材ですが、
炭素ですから非常に脆いので取り扱い注意です。
価格も高めに設定されています。

【土鍋製】
内釜の材質の中では価格・性能共に最上位。
土鍋の魅力は何と言ってもじっくりと熱を通す力にあります。
ふっくらと粘りの強いご飯を炊くなら土鍋ですね。
ただ、大きなデメリットとして割れやすい点があります。
厚みを出したり、コーティングしたりと工夫はされていますが、
取り扱いには注意が必要です。

多すぎやん・・・・・・

はい。内釜の種類だけでも大別してこれだけあります。
特にステンレス多層型はメーカー独自で材料の配分を変えているので、
どういう構造をしているのかを把握するのは難しいですね。
多層型の理由はステンレスだけだと熱が伝わりにくいからですよ。

ほとんどの内釜は多層製だよね。

低価格帯から高価格帯まで多層製は分布しており、
マイコン式、IH式どちらでも使用されています。
価格の違いは金属の違いや層の厚さによりますね。

どうしたら賢い選択ができるのかな?

マイコン式で一番おススメなのはアルミ製。
最上位の美味しさを追求したいなら土鍋製。
ステンレス多層製が悪いってことはありませんので、
決め手が見つからないならステンレス多層製がベターですよ。

丈夫さで選ぶならステンレスね!

他にも横にツバが付いた『羽釜』や『南部鉄器』のようなこだわりを
各メーカーが出していますが、桃泉は正直「そこ?」って思っちゃいますw

無駄に高くされるのは頂けませんな!

★価格差はココ!★ ステンレス多層<アルミ<鉄<炭素<土鍋
と材質と厚さによって価格差が出ます。
注意点として、
内釜は保証対象外の場合が多いので
購入前にはメーカー保証を確認しましょう。

炊飯器選び④:調理機能を決めるッ!

基盤

炊飯器は日々進化し続けています!

ご飯の炊き方にも幅が生まれ、調理機能まで搭載されたものも出ています。
ここでは炊飯メニューの種類を確認して、判断材料を増やしましょう!
昔ながらの炊き分け機能を想像していたら腰を抜かしますよ(笑)

◆炊飯・調理機能まとめ◆ 【炊き分け機能】
おかゆ・おこわ・おこげ・炊き込みご飯などのメニューに加え、
無洗米・玄米・雑穀米といったお米の状態に合わせて炊き分けます。
上位版には食感に合わせて炊く機能も。

【銘柄炊き機能】
その名のとおり、お米の銘柄(コシヒカリあきたこまち等)
に合わせてそれぞれの特徴に最適な炊き方をします。
比較的高級な炊飯器に搭載されています。

【調理機能】
「炊飯器で出来る○○」といったアレンジ料理の話ではありません。
炊飯器と同じ圧力ではなく、それぞれのレシピに合った圧力で
材料を入れるだけでしっかり調理してくれるスーパー機能です。
煮物やケーキ、温泉卵、ローストビーフなどが出来ますよ。

随分と機能が豊富になりましたな~

炊飯メニューや調理メニューを毎日使うという方は少ないかも知れません。
しかし、「あったらいいな」が形になった機能も多いので見逃せませんよ!
ただし、機能が多いタイプは圧力式に集中するので高価になりがちです。

使いこなせたら女子力アップ間違いなしね♪

★価格差はココ!★ 炊き分け<銘柄炊き<調理
と、加熱方式に準じた価格差が出ます。

まとめ:炊飯器選びはあなたの「ご飯愛」です!

ご飯を食べる

さて、炊飯器選びのポイントをおさらいして「まとめ」としますね。

◆炊飯器選びのポイント5つまとめ◆ 炊飯器選びには最低2つは決めないといけません。
  1. サイズ(1合炊き~1升炊き)
  2. 加熱方法マイコン式・IH式・圧力式)

マイコン式で小さいサイズなら価格はかなり抑えられる!


より美味しいご飯を食べたいならさらに2つのポイントがあります。

  1. 内釜の材質
  2. 調理機能

※こだわり過ぎると天井知らずに高くなるので注意!

価格を抑えようと思えば3000円ほどでも炊飯器を購入することは可能です。
その反面、最上位の炊飯器になると20万円を超えるほど。
価格差にはしっかりとした理由がありますので、お好みのご飯に合わせて購入を検討して頂ければ良いですね。

結局は「ご飯愛」なのね。

あ!最後になりますが、炊飯器の設置スペースは気を付けてください。
炊飯中は湯気が炊飯器から上がりますので、
天板がある所で炊飯するとカビの原因になります!

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